最近まで、ねじLODのリソースからDBpediaJapanese内の同意義のリソースへowl:sameAsでリンクしていた。
夏に研究会発表した時にowl:sameAsはやめたほうが良いよという意見を頂いたので、一時は使わないことを考えたものの、結局他のLODもowl:sameAsをよく使っていたので自分も使っていた。
最近になってまた色々考えたり調べたりしたところ、owl:sameAsでのリンクはやはりまずいかなと思い始めた。
a sameAs b とした場合、bの持ってるすべてのプロパティがaでも言えるよってことになる。
また、owl:sameAsは推移律を持つので a owl:sameAs b, b owl:sameAs c ⇒ a owl:sameAs c が言える。
したがって、リンク先のリソースのプロパティや、推移先のプロパティをよく調べずにリンクしてしまうと、整合性が取れないデータになる可能性がある。
例えば、LODのリソースの中には、タイプを明示していなかったり、色々と関係ないプロパティを含んでいるものもある。また、そういったリソースとowl:sameAsでリンクしているリソースも見受けられる。
そのため、安直にowl:sameAsでリンクしてしまうと、型が矛盾してしまったり、関係ないプロパティがひっついてきたりと、整合性が取れなくなる可能性がある。
もちろん完全に同じものを指すリソースならowl:sameAsで問題ないが、ただ単にリソースのさらなる情報を期待するのであればrdfs:seeAlsoが良さそうだ。
2つの概念が意味的に完全に同等の場合はskos:exactMatch、完全に同等ではないが特定のアプリケーションで受け入れられる場合はskos:closeMatchが使える。
ただskos:exactMathは推移律を持つのでこれも注意。
そんなわけでねじLODではDBpediaJapaneseへのowl:sameAsリンクをrdfs:seeAlsoに変更。詳しくは更新記事